「ツジツマシアワセ」とは

「ツジツマシアワセ」
これは“1食で栄養バランスを
完璧にするのではなく、
その前や後の食事でゆるやかに
ツジツマをあわせればOK”という、
新しい考え方です。

ツジツマをあわせる
ものさしとして開発された“JANPS”の
スコアを元にしながら、
できるだけ楽しく、わかりやすく、
生活に取り入れやすい栄養バランスのよい
食生活を送ることを実践する
新しい手法・考え方を提案していきます。

食べたいものを楽しく食べることほど、
幸せなことはありません。
シアワセしちゃったごはんも
その時間が楽しかったなら大丈夫。
ツジツマあわせて幸せにいきましょう。

プロジェクトをサポートしてくれる有識者のご紹介

  • 吉池 信男 氏

    青森県立保健大学 学長、
    青森県立保健大学
    健康科学部栄養学科 教授

    シンプルで直感的
    “JANPS”はあらゆる人にとって
    使いやすい指標です。

    「栄養」は、ひとびとのwell-being のために、最も大切なことの一つです。生活習慣病予防などの「身体的」な健康に加え、毎日の生活での「精神的」な支えであり、また人と人とのつながりといった「社会的」な側面からも、より良い食生活を多面的に捉え、実現していく必要があります。「栄養バランスのとれた食生活」が大事であることは、誰もが知っていることです。しかし、たくさんの栄養素の名前と細かい数字を並べて説明されても、なかなか理解や実行につながらない場合が多いと思われます。
    本プロジェクトで用いられる、栄養プロファイリングシステム「JANPS」のロジックは、そうした観点からわかりやすい指標です。日本固有の食文化や習慣、健康課題を捉えたものであり、使いやすく有益なものであると考えます。
    健康寿命の延伸への寄与という観点から、シンプルに4つの栄養素・食材に焦点を当て、「栄養のツジツマあわせ」という行動しやすい示し方のおかげで、栄養や健康に関心が薄い層を含めたあらゆる人にとって使いやすい指標であると評価しています。
    栄養は、専門家だけが考えられるものでは意味がありません。誰にでも、シンプルで直感的に考えられる。そんな特徴を持つこの「JANPS」に、私は強く可能性を感じ、本プロジェクトに賛同します。

  • 武林 亨 氏

    慶應義塾大学 大学院健康
    マネジメント研究科
    医学研究科医学部
    衛生学公衆衛生学 教授

    ひとりひとりのライフスタイルに
    合わせた食を通して、
    健康と
    しあわせを目指す取り組みに期待。

    食べることの意味は、ひとりひとり、それぞれです。世界を見渡せば、国や地域によっても、さまざまです。それでも共通するのは、食は人を笑顔にすることですね。
    人生90年、100年時代を迎えた日本で、自分らしく生きるにはどうすべきか。この究極のテーマのうち、土台となる健康と栄養については、医学、公衆衛生学そして栄養学の研究の取り組みからさまざまな成果が蓄積され、発信されています。大切なことは、この膨大な科学的知見を、どのように日々のわたしたちの暮らしの中に織り込んでいくのか、持続可能な食べ方へとつなげていくのかです。
    本プロジェクトの「栄養のツジツマあわせ」は、日々の食を、一食ずつ捉えるのではなく、もう少し長いスパンでトータルに。ちょっと肩のチカラを抜いた視点を提案しています。
    食生活を自由に楽しみながら、笑顔の先にある健康としあわせを目指す。ひとりひとりのスタイル、生き方に合わせた食を提案する取り組みに期待しています。

  • 石川 善樹 氏

    予防医学研究者、
    博士(医学)
    公益財団法人 Well-being
    for Planet Earth 代表理事

    食を通じたWell-being向上に
    つながる
    重要な指針となるはずです。

    現代を生きる人たちは、自分自身の身体の状態を把握する感覚が鈍ってきているような気がしています。「お腹が空いたから」ではなく、「ご飯を食べる時間になったから」ご飯を食べるなど、簡単に美味しいものに辿り着ける今の世の中で、ただ出されるものとして食を捉えるだけでなく、自分自身で料理をすることも大切だと考えています。実は、コロナ禍のなかで、在宅勤務で料理をするようになった人ほど、Well-being度が上がる傾向も見られています。
    ただ、すべての食事で料理をして、栄養バランス良く摂らなければならない。というわけではないとも考えています。精神的な負担になってしまっては元も子もありません。一歩引いた視点から栄養のことを考えていくこのプロジェクトの考え方は、Well-beingの観点からも重要なものになると共感しています。
    これまで、私たちはミクロな視点で、「これを食べると健康」「あれを食べると不健康」など、食や栄養というものを捉えてきました。しかし、もっとマクロな視点で、食や栄養全体をコントロールしていくという考え方も最近は重要視されるようになりました。
    このプロジェクトが掲げる「栄養のツジツマあわせ」という考え方は、今後の食を通じたWell-being向上において、重要な指針になるはずです。